【確定申告対応版】M1チップ搭載によるユーザ影響まとめ
2021/02/21
M1チップ搭載の初Macが発売されましたが、発表イベント中はかなり曖昧な性能差しか紹介されませんでしたので独自に調べてまとめてみた。
スペック
CPU-Monkeyに詳細がアップされていたので紹介します。クロック数の割にTDPが低いです。
チップ名称 | Apple M1 |
CPUコア数/スレッド数 | 8コア(高性能コア4、高効率コア4)/8スレッド |
ベースクロック | 3.20GHz |
ターボブースト | 機能なし |
ハイパースレッティング | 機能なし |
コア・アーキテクチャ | ハイブリッド(big.LITTLE) |
GPU実行ユニット | 128ユニット |
最大GPUメモリ | 8GB |
ベースクロック/ターボブースト | 1.8GHz / 3.1GHz |
メモリ | LPDDR4X-4266、LPDDR5-5500 |
最大メモリ容量 | 16GB |
メモリチャンネル数 | 2 |
TDP | 10ワット(TDP Down)、15ワット(PL1) |
命令セット | ARMv8-A64(64 bit) |
L2キャッシュ | 16.00MB |
半精度浮動小数点数 | 5,200 GFLOPS |
単精度浮動小数点数 | 2,600 GFLOPS |
倍精度浮動小数点数 | 650 GFLOPS |
ユーザができること(随時更新中)
・「Rosetta2」によりmacOS Catalinaで動作していた一部を除いたアプリは動作可能
※エミュレーションではなくCPU命令をx86⇒arm64への翻訳になるためx86-64実行環境は不要。
・M1チップにより既存のiOSアプリが動作可能
※iOS端末固有のハード(マルチタッチや加速度センサー、GPSなど)を活用するアプリは開発者側で手直しが必要。
・Bluetooth、WiFi6、Thuderbolt / USB 4、の周辺機器はこれまで通り利用可能
・Parallels DesktopやVMware Fusionのような仮想化アプリはM1チップに対応予定
※ただしARMアーキ版の仮想マシンしか動作できない模様
・DockerはM1チップに対応予定
※ARMアーキ版のコンテナイメージしか動作できない可能性
・国税庁から「e-Taxにおける確定申告でM1チップ搭載Macでは動作しない可能性がある」と注意喚起されているが、
次のICカードリーダならばM1チップ搭載Macでも問題なくマイナンバーカード認証が行える。
SCM ICカードリーダー/ライター B-CAS・住基カード対応 SCR3310/v2.0
ユーザができないこと(随時更新中)
・カーネル拡張を使用するアプリは利用不可
※M1チップ未対応の仮想化アプリ、ファイルシステム拡張アプリ(osxfuse)等
・外部ディスプレイが「4Kまでなら2台、5K以上なら1台まで」⇒「6kまで1台」に下方修正
※Mac miniのようにHDMI端子があれば、追加でもう1台の外部ディスプレイを接続可能
※3rdパティー製のThunderBolt/USB Dockを経由した外部ディスプレイ接続は利用不可
・eGPUは利用不可
・BoobCampは利用不可