【宇宙でやばい】JAXAの観測衛星『ひとみ』の機器トラブル継続中・・

2016/06/17

jaxa-web

JAXAのX線観測衛星『ひとみ』が通信と制御不能状態が続いている件で、4/8に記者会見を行っていたので、その内容を紹介したい。状況説明に20分、質疑応答に70分と白熱の会見。かなりやばい。

 

今も通信および姿勢制御ができない

今はバッテリー残量枯渇により、衛星の電源がオンにならずJAXAとの通信および姿勢制御ができない。

『ひとみ』は何らかの要因 ( NASAがデブリが衝突したかもと言っている ) によって5.2秒周期で高速スピンし、これにより強い遠心力が働き、太陽電池が本体から分離してバッテリーが充電できない状態らしい。

機器の設計では3秒周期のスピンまでは耐えられるらしいが、ロケットでの打ち上げに耐えるように設計しているため、3秒周期スピンというのは正確な値ではないとのこと。

太陽電池は6枚搭載されているが、一部取れたのか、全部取れたのかについては確認する術がなく不明。
少なくとも3枚残っていれば一部の観測はできるらしい。


今後の対応

・当初3/31に観測結果を公表する予定だったが延期。本件の解決を最優先にする
・原因によっては、今後の衛星打ち上げを延期するかもしれない
・各研究機関は総動員で対処しているので調査結果公表まで待っていただきたい。

X線観測衛星『ひとみ』のスペック

Wikipediaに詳細なスペックが記載されていたのでそちらを引用したいと思う。
ハードスペック書いてもわからないし笑

従来より10倍以上優れたX線エネルギー計測精度を持つ革新的な軟X線超精密分光望遠鏡システム、高精度イメージング能力により従来より10倍以上の高感度を持つ硬X線/ガンマ線検出器を搭載する。また、すざくでは失敗したマイクロカロリメータによる観測を予定している。複数の観測機器を組み合わせて観測することで最大ですざくの100倍の感度で天体を観測できる
via Wikipedia

なお、記者会見の模様は以下より見ることができる。

 

追記 2016.04.28

JAXAは以下の理由により『ひとみ』の運用継続を断念することを決定しました。。。とても残念です。関係者のみなさまお疲れ様でした。

JAXAとして技術的に検討した結果、以下2つの結論に至りました。

  1. 物体の分離に至る推定メカニズムについてシミュレーションを含めた解析の結果がほぼ確定し、構造的に弱い部位である太陽電池パドルが両翼とも根元から分離した可能性が高いこと。 
  2. 物体が分離した後も電波を受信できていたことを根拠とし、通信の復旧の可能性があると考えていたが、得られた電波の周波数が技術的に説明できないこと等から、受信した電波はASTRO-Hのものではなかったと判断されること。

 また、複数の海外機関からも太陽電池パドルの両翼分離を示唆する情報を得たことから、これらの情報に基づき、今後衛星が機能回復することは期待できない状態にあるとの判断に至りました。

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